2017年3月31日 UP
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<インタビュー連載企画 第1弾>トップリーダーに聞く!『次世代リーダーの条件』①

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みなさんこんにちは!
本日より、VALメディア 連載企画をスタートします。
本連載企画は、VALCREATIONと関わりのある様々な先生方に次世代リーダーに必要なスキルやマインドなどを伺い、
メディア上の教育機会を作っていこうという趣旨のもとにスタートしたコンテンツです。

第一弾は、長年にわたりビジネスの第一線で活躍されてきたトップリーダーに、
ご自身の体験を踏まえた『次世代リーダーの条件』についてお話を伺います。
ご自身がリーダーとして活躍されてきた中で、どのような思いを大切にされてきたのか。
リーダーとしてのあるべき姿やこれからの次世代リーダーに必要なこととは何か。
未来の羅針盤として、是非ご活用ください!
 
 
 

長寿企業研究の第一人者が語る!
「次世代リーダーに必要な『学び続ける力』とは」

一人目となる今回は、弊社でプロデュースをしている“100年経営研究機構” 代表理事であり、
日本経済大学大学院特任教授を務める後藤俊夫先生へのインタビューです。
現在、国内外での教育活動及び大手企業など各方面で講演・セミナーに登壇され、
日本における長寿企業、ファミリービジネスの第一人者として精力的に活動されています。

 

海外からも注目を集める『“日本の長寿経営”を学ぶ』

 


後藤 俊夫(ごとう としお)
日本経済大学大学院 特任教授/一般社団法人100年経営研究機構 代表理事
1942年生まれ。東京大学経済学部卒。大学卒業後NEC 入社。1974年ハーバード大学ビジネススクールにてMBA取得。1997年から1999年まで(財)国民経済研究協会・常務理事(兼)企業環境研究センター所長。1999年静岡産業大学国際情報学部教授、2005年光産業創成大学院大学統合エンジニアリング分野教授を経て、2011年より日本経済大学渋谷キャンパス教授に就任し、同経済学部長を経て、2016年4月から現職。2015年(一社)100年経営研究機構設立、代表理事に就任。経営戦略(企業の持続的成長) を専門分野とし、日本における長寿企業、ファミリービジネスの第一人者。国内外の大学における教育活動及び大手企業など各方面での講演・セミナーを精力的にこなしている。

――本日はよろしくお願いします。後藤先生は現在、日本経済大学大学院にて特任教授をされていますよね。現在に至るまでのご経歴を教えてください。

後藤(以下敬称略):
東京大学を卒業した後、NECに入りました。そこで機会をいただけてハーバード大学ビジネススクールでMBAを取得しています。1999年に大学に移り、静岡の大学や大学院で教えて、2011年に日本経済大学に移りました。その後経済学部長をやり、現在は特任教授を務めています。

 

――どのような講義を担当されているのでしょうか。学外での活動等も教えてください。

後藤:
現在ゼミナールを一つ持っています。学生はほとんどが留学生で、家が家業をしており日本へ経営や事業承継について学びに来ている例が多いです。ゼミナールの中では、学生に関心を持ち積極的に学んでもらえるようにと「自国の100年企業」を課題に論文を書かせたことがありますが、ミャンマーで130年続いている漬物の老舗や、ベトナムで280年続いている漢方薬の老舗などを見つけてくるので、なかなか面白いですね。学生は自国のことですから皆真剣に取り組んでいますよ。
昨年までは経済学部長を務めていたので、学内での業務も多かったのですが、特任教授となってからは学外での講演機会が一層増えてきたように思います。そのひとつに、私が代表理事を務める「100年経営研究機構」での活動がありますね。

 

――100年経営研究機構とは、どのような団体なのでしょうか?また、どのような活動をされているのでしょうか?

後藤:
100年経営研究機構は、日本が世界で最も長寿企業が多い理由と長寿経営の秘訣を研究し、国内外に広く発信することを目的に設立された機関です。活動は100年以上続く企業のデータベースを活用・運営、そして教育の場として年6回開催している研究会をベースに、長寿企業への視察ツアーなどを開催しています。最近では、ツアーのコーディネートも行っており、特に中国からの依頼が大変多くなっています。
また、来年度からある学校と事業提携を行うこととなりました。私がメイン講師を務めるのですが、ゲストの登壇も予定しており多方面から永続する経営の秘訣について学べる講座になります。

 

――とてもお忙しい日々を送っていらっしゃるのですね。それだけ日本の経営が世界中で注目されているのですよね。

後藤:
おかげさまで、国内外において発信できる機会をたくさんいただいています。日本の経営者や次世代リーダーの皆さんにも、是非日本の長寿経営を学んでいただきたいと思っています。

 

 

 

『人生、全てをやりきる』

――今月、新たに本も出版されると伺っております。

後藤:
そうですね。3月17日、ついに私の49冊目の本が出版されました。やっと半分まで来ましたよ(笑)。あと50冊生きているうちに書ききれるかな。でも、まだまだやらなければいけないことは沢山ありますから、全てやりきりたいですね。

 

――後藤先生は57歳の時に33年間務めたNECを退職し、次なる道として大学の教授を選択するわけですが、その決め手となったものは何だったのでしょうか。

後藤:
あるきっかけで当時の人事支配人に進退の相談した時、大学に移ったほうが良いと言われたんです。仮にNECに残っていても60歳前後には定年退職、子会社の取締役に付いたとしてもせいぜい65歳まで。それに比べて大学に行けば、給料は下がるけれど長く居られる。私は、そちらのほうが重要だと思ったんです。だから支配人のアドバイスを素直に受け入れました。迷ったこともありますが、今は感謝しています。
今はこうして100年経営研究機構というものまで作って頂けて、何歳になってもやるべきことがある。本当にこの道に進んでよかったです。

 

 
 
 

『ダメ元で飛び込んでみる』

――東京大学を卒業してからNEC入社、ハーバードでMBAの取得とこれまでエリートコースを歩んでこられたわけですが、次世代リーダーを目指す(20~30代)時にやるべきことは何だと思いますか?

後藤:
なかなか難しい質問ですね…。「良いお友達を作ること」ではないでしょうか。
良いお友達といっても2種類あって、“自分と気持ちが合う人”あるいは“分野も関心も違う人”。これは両方とも大事だと考えています。ただ、友達は作ろうと思って出来るものではありません。御社との付き合いも、藤村さん(弊社代表)が事業承継学会に来ていなければなかったわけですし。同じ東京の人間が京都で名刺交換をしているのですからね。講演後の名刺交換会・懇親会も非常に大事ですね。
先日、日経新聞で「100年前の絆」という特集を見つけました。東京の麻布に福田会(ふくでんかい)という団体がありますが、これは1912年にシベリアに置き去りにされたポーランドの孤児を救った日本の組織です。それから100年という月日がたった今でも、ポーランドは大変な親日国でその当時のことを感謝している方は非常に多いと聞きます。それと同じでトルコも親日国ですが、これは『海難1890』という映画にもなりましたが1890年に和歌山県沖の遭難者を助けたところから続いているわけです。
そういう“良き縁”になるかどうかは、やってみないと分からないものなのです。何事もまずやってみる。「ダメ元で飛び込んでみること」は大事ですよね。次世代リーダーの皆様にもそのように良いお友達を増やしていっていただきたいと思います。

 

 

 

『目標とテーマを定めて、学びを継続させる』

――もう一つ挙げるとしたら何でしょうか?

後藤:
「勉強すること」ですね。勉強というのも色々とありますが、目標とテーマをきちんと決めて行うことが一番大事でしょうね。テーマや目標を定めないとフラフラしてしまいます。私の場合は読書をして学びましたが、最近の人はあまり活字を読みませんよね。ただ、現代は様々な学習ツールが発達しており、必ずしも書籍から学べとは思っていません。例えば、勉強会に参加するとか、YouTubeの動画で視覚的・聴覚的に学ぶのも良いと思います。あとはやはり語学。私の場合、英語をやっていたことは大きなプラスでした。それこそ外国人の良いお友達を作って、スカイプで英会話の練習をしてみるなども良いですね。
若いって良いことですけど、着実に時間は過ぎていきます。本当にあっという間です。なので、しっかりとテーマを定めて学ぶこと、そして学びを継続していくことです。私もこれから中国語で講演できるように学んでいこうと思っています。
是非、これからの社会のためにともに頑張っていきましょう。

 

――後藤先生、ありがとうございました。
 

 

 

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