2016年11月11日 UP
マネジメント

「長寿企業の成功要因と6つの経営戦略」

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2016年2月5日(火)に東京都千代田区にて、100年経営研究機構主催「第3回東京本部研究会」が開催されました。
第3回の研究会は、第1回「100年続く経営の要諦とは」の続きとして、100年経営研究機構の後藤俊夫代表理事が「長寿企業の成功要因と6つの経営戦略」について講義を行いました。

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まず、老舗企業の特徴について説明した後、下記に挙げた「100年続くための6つの定石」について具体例を用いながら解説がありました。
①長期的視点にたった経営 ②持続的成長の重視 ③優位性の構築・強化
④利害関係者との長期関係性 ⑤安全性の備え ⑥継続の強い意志

「中でも、⑥継続の強い意志が大前提です。」と後藤氏は言います。後藤氏によると、長寿企業の国際比較をする中で、これが世界基準ではないことがわかったそうです。例えば韓国では、「商業活動は卑しいものである」という思想があり、それを100年、200年続けることは恥ずかしいことであるという文化があるそうで、そのような文化がある社会の中で、継続思考を育てることはとても難しいことだといえます。

次に、6つの定石を踏まえて長寿経営を実現するための「VIDOGRRES戦略」についての解説がありました。
VIDOGRRESとは、「Vision, Dominance, Governance, Risk Management, Relationship, Succession」を指し、これらが揃えば一定の利幅を実現しつつ、続く可能性が非常に高くなるとのことでした。
更に、Visionに関しての解説の中で、 日本において理念経営(=理念を全面に掲げ、社内外問わずその発信を徹底した経営)を実施している企業は、実施していない企業に比べて、収益性が高いという研究もあると紹介しました。

講義終了後、受講者より質問をいただき、活発な議論がなされました。

100年経営研究機構では、偶数月の第1金曜日に研究会を実施しております。ご興味ある方は、是非ご参加ください。

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