2017年5月1日 UP
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<インタビュー連載企画 第2弾>各分野の専門家に聞く!『社会の変化とともに求められる、次世代リーダーに必要なスキル』①

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みなさんこんにちは!
VALメディア編集部による、連載記事を掲載いたします。
本連載企画は、VALCREATIONと関わりのある様々な先生方に次世代リーダーに必要なスキルやマインドなどを伺い、
メディア上の教育機会を作っていこうという趣旨のもとにスタートしたコンテンツです。
今回は第2弾として、各分野の専門家に聞く!『次世代へ向けた“社会の変化”と“必要なスキル”』
をテーマに各分野の専門家にお話を伺いました。
専門的な立場にあるからこそ分かる「今後の社会の変化」や「次世代リーダーに求められるスキル」
を身に付けるための具体策を余すことなくお伝えします。
未来の羅針盤として、是非ご活用ください!

 

経営コンサルタント・研修講師の顔を持つ専門家の
『必ず結果を出すために必要なこと』

第2弾の1人目は、マーケティングオフィス・ウラベの代表であり、
一般財団法人日本ペップトーク普及協会の理事を務める、占部正尚さんです。
占部さんは、「ペップトーク(モチベーションマネジメント)」「ロジカルシンキング」「マーケティング」に特化した
経営コンサルタントとして活躍されており、更に年間約180日登壇するプロの研修講師でもあります。
本インタビューでは、ご自身の活動を通して気づかれた「結果を出す」ために必要な要素や、次世代リーダーに求められるスキルについて伺いました。

『どんなときも弱みを見せない』


占部 正尚(うらべ まさたか)
マーケティングオフィス・ウラベ 代表/一般財団法人日本ペップトーク普及協会 理事
1987年早稲田大学卒。大学卒業後30年間に、営業・経営コンサルタント・研修講師の3分野で実績を積み、今では年間約180日講師を務め、過去累積3000回を超える実績を持つ。特に営業や商品開発のように成果が求められる分野においては「劇的にスキルUPを体験できる」との定評がある。
現在は研修講師を手掛ける傍ら、未来の講師や経営者を育成するべく、私塾の運営・立ち上げに力を注いでいる。

――本日はよろしくお願いします。占部さんは経営コンサルタントとしてご活躍され、様々な企業の研修・セミナー等に携わっていらっしゃいますね。
現在の仕事内容について詳しく教えてください。

占部(以下敬称略):
今は研修講師の仕事をメインに行っています。クライアント先の企業研修など、年間約180日は登壇しています。最近は、セミナーブームですよね。私の専門は、「ペップトーク(モチベーションマネジメント)」「ロジカルシンキング」「マーケティング」などで、講演内容は、クライアントのニーズに応じて構成しています。また、参加者がきちんと体得できるような場にすることを目指してお話をさせていただいています。

 

――占部さんが独立されたきっかけを教えてください。

占部:
私は、新卒でコンサルティング会社へ就職し、コンサルティングの基礎を叩き込まれた後、保険代理店やビルメンテナンスの会社で営業・コンサルティングに従事し、2004年に環境改善資材開発の企業へ取締役として入りました。主に営業部門の責任者として、売り上げを上げるために日々奔走し、入社4年後には売り上げを150倍まで上げることに成功しました。それがきっかけとなり、独立を考えるようになりまた。

 

――150倍とは、ものすごい成果ですね。

占部:
はい、ただ実際に独立するとなると、明日から給料なし、という状況です。正直不安もありましたね。それでもコンサルタントとしてのプライドを持っている私は、これまでお世話になった先へ独立を伝える際にも、「仕事あったらよろしくね~」と余裕を見せました。コンサルタントは常に弱みを見せてはならないのです。だって、弱い人にお金を払いたくないですよね?不安定な人に自分の会社の経営を任せられないでしょう。だから、ある意味コンサルタントは“役者”でなければならないのです。「武士は食わねど高楊枝」とは正にこのことですね。ただ、演技をしたからには、必ず結果を出す。これは私が常に持っている信念です。そうしていくうちに、「占部さんが独立するなら仕事を頼みたい」という先が増えていき、本格的にマーケティングオフィス・ウラベを開業するに至りました。

『学びで終わらせることなく「体得」することが大切』

――「必ず結果を出す」という想いで仕事に打ち込んでおられるとのことですが、結果を出すために必要なものはなんでしょうか。

占部:
それは、「習得→修得→体得」です。研修やセミナーなどを受けても「学び」で終わってしまっている人が多いというのが事実です。「学び=知っている」では、実際意味がありません。私の目指す「習得→修得→体得」とは、すぐに実践できる状態までもっていくことを言います。
例えば、板チョコからの連想で、カッターナイフの替刃(約1㎝ごとに折って刃を交換できるもの)を発明するように、今ある商品イメージを違う商品の発明に適応することを「等価変換理論」と言います。しかし、この理論を「知っている」だけではまったく効果はありませんよね。「習得=学んだだけの状態」とはこういう状態です。
理論を左脳で理解した上で応用できること、これを「修得」。考えなくとも自然にピンと思いつくレベルまで昇華した状態、これを「体得」と言います。体得はもはや右脳の段階ですね。
私は、この「体得」まで落とし込む講義を常に意識しています。研修の本質とは、顧客満足度と売り上げUPにつながるスキルを社員に身に付けさせるための手段なのです。だからこそ私は、まず研修の場で「体得」させ、それを現場ですぐに発揮できるところまで持っていくことを心がけています。

 

『「多面的・俯瞰的・本質的」であることがリーダーに求められる力』

――占部さんにリピートの依頼が多い理由がよくわかりました。それでは、占部さんが特に次世代リーダー(20~30代)に伝えたいことは何でしょうか。

占部:
これからの時代に必要なこと、ということで私が毎回申し上げているのが「多面的・俯瞰的・本質的」であることです。次世代を牽引するリーダーの皆様にはぜひ持っていただきたい能力です。
社会は今、トランプ大統領の就任、イギリスのEU離脱など、グローバルスタンダードの揺り返しが来ている非常に不安定な状況です。そこでキーワードとなってくるのが「原点回帰」だと私は考えています。国の在り方や社会の仕組み自体が、原点に立ち返って考えることを求められる時代に突入しているのです。
これは企業も同じことで、マーケットにモノが溢れ、あらゆる産業が飽和状態に陥っています。だからこそ国も企業も原点に立ち返り、本質的な存在理由を見つめ直し、その上で原点に新しい何かを加えていく必要があるのです。

そこで必要となるのが、まず「多面的」なものの捉え方です。これまでは、得意分野を極めていけばよかったのが、今はいいものを作れば売れるという時代ではありません。そこでいろいろな角度から「多面的」に考えていく必要があるのです。
「俯瞰的」とは、一つ上の段から見ませんか、ということです。例えば、坂本龍馬は俯瞰する力があったから英雄になり得た、と私は考えています。狭い分野で小競り合いをする前に、「俯瞰的」に物事を捉え、一番大事なことをきちんと見極めることが必要です。
「本質的」は、先ほどから申し上げている「原点」とほぼイコールです。誰のために、何のために存在しているのか、これを明確にしている会社がこれから成長していく企業でしょう。

『原点に立ち戻って行動する』

――それでは、占部さんの原点とは何なのでしょうか。

占部:
私の原点は、やはり「体得する“場”の提供」にあります。これまで伝えてきたことは、まだまだ世の中の人に浸透していないと思っています。原点回帰や体得の必要性を分かっている私だからこそ、それを修める「場」を提供していきたい、というのが私の一番の想いです。
現在、研修講師やコンサルタントを育成、支援するための学び舎として、『雙志館(そうしかん)』という私塾を運営しています。また、私が長年関与している経営者の交流団体において、マネジメントスキルを体系的に「体得」するための夜間講座を、6月より6回コースで開始する予定です。この講座は他の企業・団体でもご利用いただけるよう体系的なプログラムを用意しています
今はまだ、全国を飛び回りながら単体の研修・セミナーで講義する日々ですが、今後は、各地において連続で学ぶことのできる場実践的に体得できる場作りに時間と力を注いでいきたいですね。

 

――占部さん、ありがとうございました!

 


 

インタビュー連載企画第2弾の1人目は、経営コンサルティングを専門とする占部さんにお話を伺いました!
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Valmedia編集部

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