2016年10月7日 UP
マネジメント

「渋沢栄一と100年経営」

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2016年10月7日(金)東京都渋谷区にて、100年経営研究機構主催による第7回研究会が開催されました。

今回は渋沢 栄一の玄孫であり、コモンズ投信の会長、シブサワ・アンド・カンパニー代表を務める渋澤 健氏より「~原点から問い直す企業経営のあり方~ 渋沢栄一と100年経営」をテーマとした講演が行われました。

 

はじめに、1870年頃から日本の経済・経営に影響を与えた出来事を説明しながら、30年毎に破壊と繁栄を繰り返しているとの考察がありました。

現在は破壊されている30年の26年目に差し掛かっているとして、現代社会をと取り巻く課題についても説明がありました。

 

次に、日本の資本主義の原点についての説明です。

1873年、渋沢栄一が中心となって日本初の銀行となる第一国立銀行を設立した場所が、日本の資本主義発祥の地と言われています。この時渋沢栄一は、小さな雫を大きな河に流して循環させる担い手として銀行を設立しています。

リーマンショック以降、資本主義は格差を生む悪いものだという認識が広がっていきましたが、もともとは「小さな雫を大きな河に変える」循環機能であったことが確認されました。

続いて渋澤氏は、渋沢栄一の著書『論語と算盤』の一部を紹介しながら、「サステナビリティ(持続性)のためには算盤だけ見ていても、論語だけ見ていても新しいものは生まれない」とし、両方を見る経営者がいる企業こそが永く続いているのではないか、と考察しました。

①未来と現在を繋げる、②時代や社会の矛盾を組み立てる、

この2点が経営者の役割であると言う説明には、参加者も賛同している様子が見られました。

 

途中、アイスブレイクも含めながら、100年企業とは「コアな部分は決して譲らないが、

時代に合わせて少しずつ変化していける企業、成長を呼び込む企業」と結論づけ、第7回の講義は終了となりました。

 

100年経営研究機構は、研究会を年6回、視察ツアーを年2回実施予定です。

ご興味ある方は、是非ご参加ください。

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Valmedia編集部

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