2016年11月11日 UP
マネジメント

「廣池千九郎の道経一体思想と永続的経営」

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2016年8月5日(金)東京都千代田区にて、100年経営研究機構主催による「第6回東京研究会」が開催されました。
廣池千九郎が創立した麗澤大学で教鞭を取られ、経済における利他性、コミュニティ論等を中心に研究されている大野 正英氏を講師に迎え、「廣池千九郎の道経一体思想と永続的経営」について講義を行いました。

はじめに、概略として廣池千九郎という人物について、廣池千九郎が唱えた「モラロジー」という考え方をご紹介いただきました。
廣池千九郎は元々は小学校の教員であり、歴史を学びながら博士号を取得したそうです。この時の猛勉強が祟り健康を害した廣池は、これまでの自分の人生を見つめ直すことで、「道徳」を科学的な手法で明らかにしていこうと考え、モラロジー(道徳科学)を研究するようになったそうです。

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続いて、大野氏は
「道徳と経済は一般的には別々のもののように思われているが、人間生活を支える2つの柱です。」と述べ、
「人間の精神生活の基礎は道徳にあり、物質生活の基礎は経済にあり。両者も本来一体のものであるべきである」
という廣池千九郎の言葉を用いながら、道徳経済一体思想について解説がありました。

最後に、永続的経営と道徳との関係性について、廣池千九郎は「自分の品性・実力を蓄えて、それに見合った経営をしていく」という考えを持っていたこともご紹介いただきました。廣池の言葉には「善を積み重ねてきた家は必ず良いことが起こる」という易経の言葉の引用も見られるそうで、最も大きなポイントは精神の継承、徳の継承にあるのではないかとの考察がありました。

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講義後の質疑応答では活発な議論が展開され、第6回研究会が終了いたしました。

100年経営研究機構では、偶数月の第1金曜日に研究会を実施しております。ご興味がある方は、是非ご参加ください。

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Valmedia編集部

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