2018年10月23日 UP
マーケティング

「竹島塾」第4期~いいコピーはお客様を連れてくる。~

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10月13日(土)、東京恵比寿にて『竹島塾』第4期を開催いたしました。
『竹島塾』は、実践的なワークショップを通じてキャッチコピーの作り方をとことん学ぶ1日集中講座です。今回は地方の観光協会にて市のPRを担当している方、TV局でCMを制作している方、学校法人で通信誌面を制作している方など、様々な業界の方が課題を持って参加されました。

 

はじめにアイスブレイクとして、1日学びをともにする仲間同士自己紹介を行い、どのような動機で参加したのか、現在抱えている課題は何か、について共有しあいました。その後、講義を通してしっかり力をつけていくべく、まずは現状の力量を知るために現在抱えている課題に対して実際に使っているコピーを紙に書き出し、壁に貼り付けて発表をしました。

午前中は、主に座学でコピーを書くための技術を習得していきました。
まず、記憶に残っている“いいコピー”をそれぞれ書き出してもらい、受講生が書き出したコピーに対して、どのような良さががあるかを竹島塾長が講評し、普段からいいコピーにアンテナを張っておくことがいいコピーを書くための近道であると伝えました。美味しい料理を作れる人は美味しい料理を食べたことがある人だけ。いいコピーが書ける人はいいコピーを知っている人だけなのです。

その後、過去に宣伝会議賞を受賞した作品を一つずつ分析して、どのような手法が使われているかを講評し、それぞれどのような手法が気に入ったか、どのようなタイプのコピーが好きかを書き留め、コピーを作る際の指標作りを行いました。
受講生が驚いていたのは、ネガティブアプローチ、本音、タブーという手法の力強さでした。「広告はきれいごとだから信じられない」という顧客心理が根強い現代、“言ってはいけない本音”をストレートに表現するコトバこそが、顧客の心に響くことを学びました。
 

お昼休憩をはさんで、午後は「差別化点発見チャート」「集客動線の設計」という技術を学んだ後、受講生の実際の課題から「長野県上田市のPRポスター」というお題を借りて、ブレーンストーミングとキャッチコピー作成を実践していきました。
まずは、上田市のプレゼンテーションを受講生にお願いし、上田市の特徴や差別化点、ターゲットなどを絞り、どのような切り口のコピーを作成するかを決めるためのブレーンストーミングを行いました。
上田市は、言わずもがな大河ドラマ『真田丸』の聖地であり、大河ドラマ放映時はものすごい観光客に溢れていたそうです。しかし、それから2年。真田丸だけに頼ってはいけないと上田市のブランディングを固めていきたいというご意向でした。
ブレーンストーミングを通して、上田市は軽井沢のすぐ近くであること。長野県の中でも珍しく平地で雪が降らないことなどが分かり、メジャーな観光地やアルプスの登山で疲れた人の2番目の宿泊地という切り口は面白いのではないか?という意見で固まり、「2泊目の宿」というイメージで上田市のキャッチコピーを全員で考えました。

上田市のキャッチコピーを作成し講評をした後は、それぞれ自身の課題に対して同じような段取りでキャッチコピーの制作を進めていきました。他人のコピー作成は案外楽しく取り組めるのですが、自身のコピーとなると慎重になってしまい、視野もやや狭くなりがちです。そのため、最後はキャッチコピーの課題を受講生同士で交換しあって作成を行い、アイデアの視野を広げていきました。

最後は、作成したキャッチコピーを壁に貼り付けて、それぞれ良いと思うコピーに投票し、竹島塾第4期の大賞を選抜しました。大賞は地方のケーブルTVへCMを出しませんか?というお題のコピー。
「ぼくのお年玉で、CM出していいよ。」に決定いたしました。
この気軽な感じ、一人称で問いかけてくる感じ、実際に3万円~CMを作れるということで、クライアントに「CMつくっちゃおうかな?」と思わせる素晴らしいコピーだと思います。

講義終了後は懇親会を行い、実際受講してみての感想や学んだ手法について共有しあいました。受講生からは「他業種の方々の考え方・視点がとても勉強になりました」「明日からすぐに役立つコトバのマジックを教えていただきました」「職場に持ち帰ってすぐ皆に共有したい」などの感想をいただきました。

『竹島塾』第5期は、只今日程を調整しておりますので、確定次第改めてお知らせをいたします。

投稿者プロフィール

Valmedia編集部

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