2018年10月3日 UP
マネジメント

次世代リーダーズキャンプ2018開催報告

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2018年9月29日・30日、三重県志摩市のクインテッサホテル伊勢志摩にて、「次世代リーダーズキャンプ2018」を開催いたしました。リーダーズキャンプは今年度で2回目。昨年に比べ募集人数を大幅に増やして、全国各地より総勢50名の参加者が集いました。

リーダーズキャンプの目的は、都会の喧騒から離れた自然豊かな地で、リーダーとしての在り方を考え、目線の高い同志を作り、次世代に向けたコミットメントをすることです。また、参加者の皆様にはNPO法人アサヒキャンプの賛助会員へ登録いただき、本キャンプの収益を寄付するという、社会貢献型のキャンプであることも特徴の一つです。

 
はじめに、オープニングとして本キャンプの実行委員長を務める竹岡哲朗より本キャンプ開催の経緯と目的について共有がありました。その後アサヒキャンプ現役生より1年間の活動発表を行い、昨年度のリーダーズキャンプ寄付金の活用用途をお伝えしました。事務局長の藤村雄志からは2日間のタイムスケジュールと注意事項の確認があり、プログラムは講義へと移っていきました。

まずは基調講演として「王道経営の原理原則」というテーマで新 将命先生より講義をいただきました。
冒頭、新先生より参加者に向けて「もし今回聴く話が少しでも参考になるようであれば、それをぜひ実行に移してほしい」とお話がありました。そして、一度実行するだけでなく出来れば続行してほしい。そうすれば目に見えて結果が変わります、と「参考→実行→続行」の重要性を強調しました。講義は「長寿企業創りのための“黄金サイクル”」のスタート地点である“経営者品質”をいかに高めるか、という内容に終始しました。新先生がまとめられた経営者品質の5大条件を一つひとつ学び、リーダーとはどのようにあるべきかについて学びを深めました。

その後、二つめの基調講演として弁護士の蒲 俊郎先生より「次世代リーダーのためのコンプライアンス経営」というテーマで講義をいただき、王道経営を行うために必要なコンプライアンス経営の考え方について学びを深めました。
蒲先生は昨年のリーダーズキャンプ2017開催後に講義内容を書籍化することを決め、リーダーズキャンプ2018開催の2週間前である2018年9月15日に無事著書を出版されました。(「間違いだらけのコンプライアンス」(イースト・プレス))今回の講演は著書の内容を抜粋してより強調したいポイントについてお話をいただきました。
蒲先生は、新先生の言う「王道経営」は「コンプライアンス経営」と重複していると言います。コンプライアンスとは法令を形式的に守ればよいという発想ではなく、「Integrity」「Be gentleman!」「家族に堂々と言えないことはやってはならない」などの道徳的概念こそが重要であると強調し、様々な事例を紹介しました。また一見「きれいごと」ともとれる内容ですが「経営はきれいごと」との新先生の言葉を引用し、ぜひ王道の経営を行ってほしいとまとめました。

その後、特別スピーチとして内閣官房まち・ひと・しごと創生本部 事務局次長の高橋文昭さんより「次世代リーダーが学ぶべき地方創生」というテーマでお話をいただき、少子高齢化が進む現代、地方の過疎化が問題視されている点と、それゆえにビジネスチャンスが埋もれている点を伝えました。

ここからは、翌日台風が接近しているという事情により、スケジュールを前倒ししてお越しいただきました、
・志摩市長の竹内 千尋さん、
・LEON.JP編集長の前田 陽一郎さん、
・日本エンタープライズ代表取締役社長の植田 勝典さん
にご挨拶と簡単な発表をいただきました。

志摩市長 竹内千尋さん
 

LEON.JP編集長 前田陽一郎さん
 

日本エンタープライズ 代表取締役社長 植田勝典さん
 

講義終了後には会場を移してビュッフェ形式の懇親会を行いました。昨年に引き続きご参加いただきました、シーメンスヘルスケア株式会社代表取締役社長の森秀顕さんに乾杯のご発声をお願いして、講師や参加者との交流を深めました。懇親会には志摩市の地元経営者4名にもご参加いただき、普段なかなかお会いすることのできない方々との会話に花を咲かせました。

途中、参加者へスピーチをお願いし、
学校法人上田学園 上田安子服飾専門学校 校長 田島等さん、
小林産業株式会社 代表取締役社長 檜垣俊行さん、
発明王である株式会社ジェイデータ代表取締役 佐々木耕司さん、
山口銀行 次世代事業部長 岡本喜久治さん、
昨年に引き続きモンゴルから参加のプラスカーモンコルCEO 吉田広太郎さん、
オーシャンスパイラル株式会社代表取締役 米澤哲哉さん、
株式会社Japan Asset Management 代表取締役 堀江智生さん
より、講義の中で何を学び、どのように活かしていきたいのか感想を伺いました。

その後、株式会社サンクレスト代表取締役の植田実さんに中締めをお願いし、新先生より翌日のグループ発表についてテーマの共有と「しっかりと準備をするよう」にとの激励がありました。グループ発表のテーマは「我々に求められるリーダーシップとは何か。それを如何に開発し、発揮するか。」です。
中締めのあとは、グループごとに翌日の発表に向けて話し合いが行われました。参加者はそれぞれ規模や業種も異なる会社を経営していますが、本日の講義内容を受けて感じた“あるべきリーダー像”についてそれぞれの意見を共有し、真剣な話し合いが行われました。

余談ですが、話し合いの最中21時半頃に志摩市に緊急避難勧告が発令されました。台風24号の接近により外は暴風雨。翌日のプログラムについて不安を感じながらも、それぞれグループ発表に向けた準備を続行しました。

 
翌日、台風接近に伴い東海道新幹線が名古屋発12:33の便を最終に運休との発表があり、急遽、グループ発表を行った後すぐに閉会するプログラムへと変更をしました。

2日目のプログラムは発表のみということで、参加者の皆さんも気合を入れて発表を行いました。新先生からはグループごとに講評をいただき、特に各グループ共通して発表をしていた「情熱の炎を分けてもらえる環境へ行くこと」の重要性を伝えました。本リーダーズキャンプには「運」と「縁」の力が強い方が集まっています。このようなエネルギーの高い人が集まる場へ足を運ぶことで自身のエネルギーを高めることができる。今後もこのような場に積極的に参加してほしいとアドバイスしました。


全グループの発表後、総評として蒲先生からは「経営をしていれば辛いことや苦しいこともあって闇へ引きずり込まれそうになることもあると思います。そういうときにこそ今回の学びを思い出して“王道経営”を貫いてほしい」との激励があり、次世代リーダーズキャンプ2018が閉会となりました。

 
素晴らしい講師陣からの講義、参加者との交流、あるべきリーダージップを考えるグループワークなど2日間のプログラムを通して、次世代を目指すコミットメントができる場となったのではないでしょうか。

次年度の開催につきましては、只今スケジュール・開催場所を検討しておりますので、確定次第お知らせいたします。来年も多くの次世代リーダーのご参加をお待ちしております。

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Valmedia編集部

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