2019年2月14日 UP
マネジメント

100年経営を実現するための”事業承継”

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みなさん、こんにちは。
「次世代リーダーへ贈る、100年経営のすすめ」第八弾として、100年経営研究機構 研究会の学びをレポートいたします。

「100年企業」と一口に言うのは簡単ですが、「100年企業」一社一社には現代に至るまでの様々なストーリーがあり、各社とも山や谷を乗り越え100年という節目を迎えています。本コンテンツでは、日本に3万5千社以上あるという「100年企業」それぞれのストーリーをお伝えすることで『企業が永続する普遍的な要因』を見出し、その学びを少しでも実務に生かしていただきたい、という思いで配信いたします。

今回は第八弾として、TOMAコンサルタンツグループの藤間秋男会長より「100年経営を実現するための事業承継」についてお話を伺いました。それではご覧ください!

 

100年企業を創る一流の専門家集団を目指して。

TOMAコンサルタンツグループは創業130年。藤間会長はお父様から社長のバトンを受け継ぎ4代目に就任し、昨年5代目の社長へバトンを渡しました。ご自身も100年超企業の承継を経験した立場として「100年企業を創る一流の専門家集団」を経営し、現在グループには200名超の従業員が在籍しています。

冒頭、藤間会長より「ライフワークは、100年企業創り、事業承継、後継者探し」との自己紹介がありました。TOMAコンサルタンツグループは、明治時代に藤間会長の曾お祖父様が“代書屋”を始めたことを原点とし、その後司法書士事務所として発展しました。お祖父様、お父様ともに司法書士として活動していたこともあり、藤間会長も大学時代は「私も司法書士の資格をとるのだろう」と考えていたところ、急遽お父様より「会計士をとれ」と言われとても驚いたそうです。お祖父様の代で多角化を目指され、様々な業種の専門家が在籍するワンストップの資格集団を創りたいという構想が動き出したからです。
その後、藤間会長は公認会計士の資格を取得し30歳で独立。様々な経営者をサポートする上で、“事業承継”という大きな問題にぶつかりました。これは重要な課題であると感じた藤間会長は、以来30年以上“事業承継”という領域で活躍をされています。

優秀な後継者を育成することは、経営者の責務。

TOMAコンサルタンツグループのビジョンは「日本一多くの100年企業を創り続け、1000年続くコンサルティングファームになる」こと。藤間会長は100年企業を創るためには、物理的に考えて4人の社長が必要であると強調しました。後継者を育成しないことには100年企業を創ることはできません。また後継者といっても能力の低い経営者では会社は潰れてしまいます。そのため必要なのは優秀な後継者と後継幹部です。これらを育成することが経営者の役割とも言えます。

しかし、多くの経営者は事業を承継することに対して消極的です。そのような方に対して藤間会長は「もし今日社長が亡くなったら明日から会社はどうしますか?」と問いかけます。後継者は決まっているか。臨時総会が開かれ、そこで誰を社長にするか決まっているか。銀行からの取り立てが始まる可能性だってある。実は今日社長が亡くなったら会社は大きな危機に陥るのではないか、と藤間会長は幾人もの社長へ問いかけてきたそうです。「確かに会社を任せることは怖いことです。けれども後継者や社員を信じて任せる。そして自分が元気なうちに経験を積ませて育てていくことが経営者の責務である」と藤間会長は説明しました。

目先の業績ではなく、自社を100年企業にするために早めの承継を。

藤間会長自身は55歳のときに後継者候補を探し始め、日頃より「60歳で社長を譲る」と社内で宣言をしていたそうです。候補として息子さんもいらっしゃいましたが、事業は継がないとはっきりと言っていたそうで、藤間会長は社員の中から後継者選びを始めました。そこで社内アンケートをとり、「次期社長は誰が良いか」という率直な意見を集めました。その結果を見て“社長は人柄”だと実感したと言います。社員皆が納得する社長は、能力のある人ではなく“人柄の良い人”だったそうです。結果、社員全員が納得した上で理想の事業承継を行うことができました。

経営者は自身が元気なうちに早く事業承継を行い、次期社長を育てることが重要です。「おそらく私が経営者を続けていたほうが業績はもっと伸びました。けれどもその分100年企業からは遠ざかります。」と藤間会長は話し、100億円企業を目指すよりも100年企業を目指すことが永続的な社会貢献につながるとまとめました。

 

みなさまも、この機にぜひ「自社を100年企業にするためには」ということを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
藤間会長、貴重なお話をありがとうございました!

 

 

(文責:VALMEDIA編集部ライター 遠藤あずさ)

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